ドイツ銀行で米政府支援機関関連のモーゲージ債トレーディング責任者を務めていたクリストファー・バブー氏が、作家に転職！ 世界の滅亡後をテーマにしたヤングアダルト向けのＳＦ小説を出版

　大手銀行マンの男は、小説の執筆に余念がなかった。

「おいっ！　小説家になろうなんて考えはやめろ」

「おまえは、オレじゃないか。どうしてここに？」

「いてもたってもいられず、未来からやってきたんだ。小説家になったはいいが、全く売れず極貧の生活になっているんだぞ！　今からなら遅くない。銀行マンのままでいろ」

「それより、どうやってここに来たんだい？　詳しく教えてくれよ。タイムトラベルの小説に書き直すからさ」